2022年11月4日

令和4年度 第2回 和歌山県看護協会・看護連盟合同研修会を終えての報告

メンタルヘルスケア研修会報告

 和歌山県看護連盟 教育委員長 那賀支部長 加藤博之

令和4年10月15日(土)14:00~15:30 プラザホープ4階会議室で、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授/精神科専門看護師の武用百子先生により会場とリモートの併用で感染対策を行い、メンタルヘルスケア研修会が開催されました。

 長年の幅広い経験から現在の若者のモラトリアルの延長を含め現行の看護学生の問題、また新型コロナウイルスの影響などメンタルヘルスケアについて様々な視点で多岐にわたり詳しく講義していただきました。

以下の4点の内容が講義内容でした。

1.現在の看護職員における精神的諸問題

・新人看護師をいかに社会化(組織社会化・専門社会化)させる課題があり、この過程で新人看護師に表れやすい精神的諸問題(リアリテイショック・適応障害・新型うつ・発達障害やパーソナリテイ障害をベースとした二次障害など)の特色を詳しく講義くださりました。

※特に社会化の過程でのリフレクションの重要性を強調されていました。

2.新型コロナウイルス感染症による影響

・第1波~第7波までの実際の武用先生が対応した相談内容など、心の枯渇からのバーンアウトなど身体的・精神的問題など詳しく講義して頂きました。

3.ストレスマネジメントの知識

・ストレスの発生の基礎から対処方法(情緒的な対処・認知的な対処・行動的な対処・社会関係の中での対処)

4.職場で実践するメンタルヘルス

・レジリエンスが促進するような働きかけと7つのレジリエンススキルについて講義いただきました。

・マインドフルネスについての詳しく丁寧に説明して頂きました。

・セルフ・コンパッションを高める。(苦痛や心配を経験したときに、一時感情に気づき自分自身に思いやる心をもつこと、そしてポジデイブな気持ちやトークを心がけることが大切である)との内容でした。